Tuesday, February 14, 2012

スイスの兵隊

スイスの兵隊はローマ法の個人的な兵隊です。ルネッサンス時代から残ったカラーフルな制服のことで有名で、伝説によるとミケランジェロがデザインしたそうです(実は学者たちがいうにはスイスの兵隊のユニホームをはじめて描いたのはミケランジェロではなく、ラファエルだったそうです。バチカ ン美術館のいくつかの壁画で見れます)。
1506年にユリウス2世によって確立されて、本来ただの傭兵だったこの軍隊のメインの目的は教皇と教皇官邸を守ることでした。いちばん最初に 150人ぐらいの小さい軍隊でした。その後もちろん人数が非常に増えていましたが、現在は110のみの象徴的な兵隊となっています。世界中いちば ん小さい国なので、ちょうどいちばん人数少ない軍隊!象徴的ですが、訓練と労働時間はハードで、ちゃんと本気でやっています。毎日8時間立ちなが ら、立場を守って、槍などの古代の武器と銃を両方とも上手に使えるのです。
現在でも伝統的にスイスの兵隊に入るための必要条件がきびしいです。もちろん、国籍はスイスではないといけませんが、みんな道徳的資質のある家族の中から19〜30才の間の人のみ選ばれます。募集は年に4回も行われますが、毎回約200人の候補が申し込みます。選択された候補がまず2年契約にサインしますが、延長も可能なので、継続したい人は20年まで更新できます。兵役中スイスの兵隊がバチカンとスイスの国籍を両方とももっています。
多くの人の憧れなのに、お給料の面で言うとメリットがあまりありません。たいていの給料は1000〜1200ユーロとなっていますが、実はスイス人にとって教皇を守るということはプライドのことです。
自由な時間にスイスの兵隊は運動をたくさんします。兵舎のジムではウェイト以外室内のフットサル、バレーボールやバスケットボールなどのコートもあります。自由な時は運動以外、もちろんでかけることもできますが、24時までに帰らなければなりません。
最後ですが、スイスの兵隊の有名な縞模様ユニホームは黄色、赤、青のメディチ家のカラーになっていますが、154枚の小さい生地でもできていて、すべてをぬうのに32時間もかかるらしい。ご存知でしたか。

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